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1-31 泣き出しそうな空の夜 1

ผู้เขียน: 結城 芙由奈
last update ปรับปรุงล่าสุด: 2025-06-13 13:48:33

 航と店の前で別れた朱莉は、町の雑踏に航が紛れて見えなくなるまでその後ろ姿を見送っていた。

(大丈夫かな……航君。何だか様子がおかしかったけど……)

実は航とカフェで会話をしている間、ずっと航の様子がおかしくて気がかりだったのである。妙に思いつめた表情をしていたり、時には何か考えごとをしているような心ここにあらずと言った様子。そして最後、」別れ際に見せた今にも泣きだしそうな航の顔が頭にこびりついて離れなかった。

(航君……一体どうしたの? 何があったの……? 相談があるなら話、聞いてあげるのに……)

朱莉はまさか航が自分のせいで情緒不安定になっているとは思いもしていなかった。その時、朱莉のスマホに着信を知らせるメロディーが流れてきて、我に返った。

着信相手は明日香からだった。

(え? 明日香さん? ひょっとして何かあったのかしら!?)

朱莉はすぐにスマホをタップした。

「はい、もしもし」

『あ、朱莉さん。あのね、実は今蓮君と晩御飯食べてる最中なのよ』

「え? 今ですか?」

朱莉は腕時計を見ると時刻はそろそろ19時になろうとしている。

『そうなの、ちょっと水族館で長居をしちゃって遅くなったの。ごめんなさいね。今少し蓮君に代わるわね』

するとすぐに電話越しから蓮の声が聞こえてきた。

『もしもし、お母さん?』

「うん、そうだよ。蓮ちゃん。いま晩御飯食べているんですって?」

『そうなんだ。あのねー今ご飯食べてるお店、すっごいんだよ! 天井に星がいっぱい写ってるの!え~とねえ……確かプラネタリウムって言うんだっけ?』

「え? ひょっとしてプラネタリウムをみながらお食事ができる店なの?」

『うん、そうだよっ!』

蓮の楽しそうな声が聞こえてくる。するとそこで一度会話が途切れ、次に明日香が電話に出た。

『もしもし、蓮君から話聞いたでしょう?』

「はい、聞きました。すごいですね……明日香さん。そのお店、プラネタリウムになっているんですか?」

『ええ、そうなの。帰ったら詳しく聞かせてあげるわ。とりあえず、そういうわけだから今日は蓮君が帰れるの20時過ぎそうなの。悪いわね』

「いえ、お気になさらないで下さい。だって……」

朱莉はそこで一度言葉を切った。この先の言葉を言うのは……なんとなく自分が辛かったからだ。

『だって……何かしら?』

しかし明日香は話の続きを促してきた。朱莉はそこで一
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